福祉と経営はこれまで、あまり結び付けて考えられることはありませんでした。それは「福祉は人のため、経営はお金のため」という印象が強かったからかもしれません。しかし近年は、福祉現場でも経営の知識・技術が求められ、一般企業の中にも、福祉課題などに積極的に取り組むところが増えています。また、高齢者や障がい者、子育て家庭などを対象とした新しいスタイルの福祉ビジネスも次々と登場しています。この背景には、福祉だけあるいは経営だけではもはや解決できない課題があることを人々が認識するようになったことが挙げられます。福祉と経営を学ぶ意義は今後ますます大きくなっていくでしょう。経営福祉ビジネス学科では、福祉現場での仕事と一般企業のビジネスの両方に必要なマインド・知識・技術を学び、複雑・多様な問題の解決に取り組むことができる技能を身につけます。
社会福祉士資格
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実践キャリア実務士
ビジネス実務士
福祉施設の相談員から、施設の運営・経営、コンサルタント業務、一般企業ビジネスまで、さまざまな進路に対応する専門的な勉強ができるようになっています。将来の夢や希望に合わせて、自分に合った履修モデルと科目を選んでください。
ソーシャルワーク・福祉経営、福祉ベンチャー、グローバルビジネスの 3つの履修モデルを用意。
入学後、経営と福祉の基礎を学んだ上で選択することができます。
社会福祉士の資格を取得し、ソーシャルワーカーとして活躍することを目指す人は、「社会福祉士養成指定科目」を中心に履修します。また将来、福祉施設などにおいて経営者を補佐したり、施設全体のマネジメントをしたりすることを目指す人は、「経営管理論」「経営組織論」など経営学の発展科目を履修します。
福祉ベンチャーとは、新しい福祉サービスや福祉製品を企画・開発する取り組みのことです。新しく企業をつくって取り組む場合もありますし、既存組織の中で取り組む場合もあります。福祉ベンチャーを目指す人は、「福祉ビジネス特論」「福祉機器論」「マーケティング各論」「社会的企業論」などを履修します。
福祉系科目で対人サービスの基礎を学修するとともに、ビジネスに必要な語学力と異文化理解力を修得するため、「英語表現法」「ビジネス英語」「ビジネス英語特別演習」「多文化共生論」を履修します。また、ビジネス実務に必要な知識・技術を修得するため、「ビジネス法」「ビジネス実務演習」「企業実習」などを履修します。
社会福祉士
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実践キャリア実務士
ビジネス実務士
社会福祉士(受験資格)/実践キャリア実務士/ビジネス実務士
社会福祉主事/児童指導員/老人福祉指導主事/知的障害者福祉司/福祉活動専門員/身体障害者福祉司/児童福祉司
※身体障害者福祉司と知的障害者福祉司は、卒業後2年間の実務経験が必要です。
※児童福祉司任用資格は卒業後、指定施設での実務経験(1年間)が必要ですが、社会福祉士国家試験に合格している場合は不要です。
経営と福祉を学んだ人材として活躍が期待されます
ソーシャルワーカーとして、日常生活が困難な人の生活全般にわたる相談に応じ、関係機関との調整を行いながら援助や解決を図っていきます。
将来は役員や管理職となって、事業経営の一翼を担ったり施設全体のマネジメントを行うなど、組織や施設の中核を担っていきます。
福祉車両、介護食品、トラベルヘルパー、福祉理美容師など、複雑・多様な福祉ニーズに対応する新しい製品やサービスを企画・開発していきます。
福祉系科目やビジネス系科目で学修した対人サービスの心・知識・技術を活かし、ホテル、小売業、飲食業、銀行、人材派遣などの企業で活躍できます。
公務員という立場で、福祉施設などで指導、相談、調査などを行います。また、自分が生活するまちの福祉計画を策定したりします。