働いて10年、仕事への理解が深まるとともに面白さが増しています。
「介護」という仕事は、とても魅力に溢れていますよ。

社会福祉士

藤原 亮太

2009年卒業
介護福祉士
社会福祉法人 三幸福祉会 特別養護老人ホーム清華苑 介護チーフ

ケアワーカーに重要なのは、気付きに敏感でいること
管理職として、ご利用者と職員がより良く過ごせる環境づくりに努めています

社会人となってから転職も経験しましたが、いま働いている「特別養護老人ホーム 清華苑」で、介護福祉士として10年目を迎えました。現在は介護チーフという立場で仕事をしており、ご利用者への介護はもちろん、管理職として職員の働きやすい環境づくりに取り組んでいます。悩んでいる職員の相談に乗ることもしばしばあります。また、生活相談員や看護師などの他職種との連携も、ご利用者のより良い生活を支える上で欠かせない仕事の一つです。
私が従事するケアワーカーという仕事は、ご利用者と一番近い距離にいるため、どの職種よりも“気付き”に敏感でいる必要があると思っています。ご利用者の訴えに耳を傾けることや、普段とは違った様子にいち早く気付けるように努めています。そんな中でご利用者から「ありがとう」という言葉をいただけることは、非常にありがたいことだと日々感じています。それは自分の行動一つ一つへの評価であり、初めから期待しているわけではありませんが素直に嬉しく、同時にやりがいを感じる瞬間です。また外部の教育機関などに出向き講師として授業を行うこともあります。これから福祉の道へ踏み出そうとしている人たちに介護の魅力が伝わったと感じる瞬間にも、やりがいを感じています。

英国・ガーディアン紙にインタビュー記事が掲載
日本の介護現場の代表として世界に発信

2020年末に、イギリスの日刊紙「ガーディアン」のWEB版に掲載していただくという貴重な経験をすることが出来ました。「‘If we don’t do it‚ who will?’: a year on the frontline of Covid-19(もし、私たちがやらなかったら、誰がやるの?:COVID19の最前線にいる人々の1年)」と題し、世界4カ国(ブラジル、ナイジェリア、イタリア、日本)が取り上げられる中、日本のケアワーカーとしてインタビューを受けました。
 その中でも答えたのですが、このコロナ禍において一番大変なのは、ご家族の面会が制限されていることです。今まで当たり前にできていたことが出来なくなり、日々の生活に物足りなさを感じているご利用者も多いと思います。清華苑では新たにビデオ通話でご家族と面会する機会なども設けましたが、それだけでなく、コロナ禍をふまえた現在における、介護の新たなスタンダードを創り出したいと思っています。そして私たちケアワーカーは、家族の代わりとして何ができるのか。質の高い、ご利用者にとっての当たり前の実現に向けて考え続けます。
 掲載された事実も嬉しいことですが、介護の仕事を大きく取り上げていただき世界中に発信してもらえたことが何より嬉しく感じました。介護福祉士の仕事がもっと広く世の中に知られ、多くの人に興味を持ってもらえるように、これからも仕事に励みたいと思っています。
The Guardian「‘If we don’t do it‚ who will?’: a year on the frontline of Covid-19」(2021年6月15日)

数多くの友人が出来、充実した毎日が過ごせたのは、寮生活のおかげ

学生時代は寮生活をしていました。学生寮という言葉に古めかしいイメージを持つ人もいるかもしれませんが、私にはメリットの方が多かったです。大学構内にあるので通学に便利ですし、食堂があるので食事の心配もありません。
地元の京都を出て初めての一人暮らしに当初は寂しさも感じていましたが、毎日誰かの部屋で友人たちと集まって勉強をしたり、話をしたり、毎日のように外出をしたり。寮生活で多くの友人ができ、気がつけば自分の部屋で過ごすことはほとんどありませんでした。それぐらい毎日が充実しており、色々な友人に支えられながら生活していたことを思い出します。寮生活について不安や悩みを持っている人がいるかもしれませんが、私はおすすめです。

経験を積めば積むほど魅力に気付く「介護の仕事」
人生の大先輩から学ぶことがたくさんあります

介護の仕事というと楽しいことばかりではないという印象を持たれる人もいるかもしれません。ですがそんなイメージを吹き飛ばすほど輝き、笑顔にあふれる瞬間があります。自分自身の経験から、「介護の仕事」は経験を積めば積むほどその魅力に気付くことが出来る仕事だと実感しています。社会人となって1年目の自分と5年目の自分、そして10年目の今の自分を比較するとよく分かります。理由としては、多くのご利用者との出会いがあると思います。その出会いの中から多くのことを学びました。自分たちの大先輩にあたるご利用者と関わらせてもらえることは、とても貴重なことです。その方がこれまで歩んできた人生や、その方らしさを尊重したケアができるよう、自分自身も毎日を大切にしていきたいと思っています。ご利用者がより良い生活の質を維持でき、そのために最善を尽くすのが、私たちの仕事です。過去を振り返った時に、たくさんの思い出話を職員で共有できるよう、ご利用者の方々と一日一日を過ごしていきたいと思っています。今後も介護福祉士として現場で働いていたいと考えています。そしてこれから更に様々な資格を取得することで自己研鑽に努め専門性を高めるとともに、得た知識をご利用者に還元していきたいとも考えています。また様々なスキルを身に付け、多様性のある介護職員になっていきたいと思います。
働きながら仕事への理解が深まるとともに面白さが増す。更に人生の大先輩からの学びもあり、その方たちの人生という歴史の1ページに関わることができる「介護の仕事」は、とても魅力に溢れていますよ。

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