福崎町出前講座(未来社会論)

今回は2回目のフィールドワークの準備のため地域連携協定を結んでいる福崎町役場から出前授業という形で職員2名を講師として派遣していただきました。大学としても福崎町が出前授業という制度を設置し職員を講師派遣する体制を作ってから初めての制度利用となります。今後の大学と町との地域連携もますます深まっていきそうです。

本学の姫路キャンパスがある福崎町は住みやすい町として定評があります。以前には、AERAという雑誌で「移住したい自治体ランキング」の近畿1位(同率で三重県東員町)になったり、大東建託が実施した幸福度ランキングで兵庫県1位になったりしました。

授業は、第1回のフィールドワークで確認した「妖怪ベンチ」町おこしの実態から行政による地域活性化政策について学び、第⒉回で町の施設を見学し理解を深めるため、福崎町の企画財政課と地域振興課の職員に来ていただき、福崎町の町づくりについて授業をしていただきました。

企画財政課 山本克典 様
地域振興課 藤田裕文 様

福崎町では、新品種の「ふくみファイバー」というもち麦の生産が始まり、もち麦を活用した特産品を様々開発しています。そして、民俗学者柳田國男が生まれた土地柄から妖怪による町おこしも盛んです。学生は以前にフィールドワークで福崎町内を歩いて妖怪ベンチを見て回っています。福崎町が妖怪で町おこしをしていることはよく知ったうえでの授業参加です。講師の職員の方からは、新たに「洗濯狐」の妖怪ベンチが設置されるという情報もありました。それから12月24日にも福崎町内でフィールドワークを行い、「もちむぎのやかた」を含む、いくつかの施設を回る予定になっています。

授業内容としては、少子高齢化や人口減少の時代の中、町の課題として住みやすいまちづくりを進めている話やどんな事業・取組みを行っているか、それから特色ある観光まちづくりをしているかなどの話があり、地域活性化の勉強になりました。

講演後、学生や先生方から質問があり、それにも丁寧に答えていただきました。

お忙しい中での講演、どうもありがとうございました。

留学生の自国の食文化の発表(日本事情Ⅱ)

留学生向けの授業「日本事情」では、日本の様々なことについて幅広く理解していくための授業が行われています。今回は日本との比較のため、留学生自身が自国の食文化を発表しました。その様子を紹介します。

この授業では5人の留学生が履修しています。最初は中国人の学生2人、次にネパール人の学生2人、最後に中国人の学生1人と別れての発表です。

中国料理というと様々な料理があると思いますが、冬の料理というとやっぱり鍋でしょうか。最初の発表は中国の鍋料理「火鍋」です。

地方によって様々な火鍋があるそうです。その地域の食材を使って料理するので、一言で火鍋と言っても地域によって千差万別です。

途中でもう一人の学生と交代して発表していました。

ネパール人の学生は2人一緒に発表していました。

ネパール料理はコメが主食でカレーもよく食べられているそうです。食事マナーについても紹介していました。

最後は広東料理の紹介でした。広東の代表的な料理として鶏肉スープが有名で、特に正月には鶏肉スープを食べるという伝統文化があるそうです。

みんなの前で発表するのは慣れていないのか、少し緊張気味の学生が多かったようですが、発表が終わって他の人の質問に答える時には緊張もほぐれて上手に答えていました。

メンタルローテーション(心的回転)の実験(心理学実験)

今回の「心理学実験」の授業では、心の中の表象が絵のようなイメージでできているのかを調べるため、様々な向きで表示された文字が正しい文字(正像)なのか鏡文字(鏡像)なのかを判断するのに要する反応時間を測定しました。

先生が実験についての説明をしています。

PCのディスプレイには次のような画面が表示されます。

この画面を見て数字が正しい文字か鏡文字かを判断し、キーボードのキーを押します。そして、どちらと判断したのかとその反応速度を記録していきます。

実験は2人1組で行います。最初は先生が実験を実施する実験者、1人目の学生が実験を受ける実験参加者となって実験を行いました。

その後は、実験参加者の学生は先生から実験者のやることの説明を受け、その学生が実験者となって別の実験参加者に実験を行いました。

これを繰り返して、全員、実験者と実験参加者を経験します。

来週は結果を分析し、考察へと進みます。それを基に実験に関するレポートをまとめる予定です。