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地域で開催された公開講座の報告

 今年度は神戸医療未来大学がある福崎町で開催予定の「福崎町老人大学一般教養講座」や「福崎町サルビアセミナー講座」に、本学の先生方が講師としてご講演をされます。 そこで今回は5月26日(木)に開催されました「福崎町老人大学一般教養講座」で、本学健康スポーツコミュニケーション学科講師の辻慎太郎先生が「『健幸なカラダへのスイッチ』から脳機能を高めるエクササイズ~」というテーマでご講演をされましたので、講座の様子を皆さまにご紹介したいと思います。

 講座が始まると早速、右手と左手で「グー・チョキ・パー」を使った動きをする実技に入りました。最初は辻先生の指示通りに「グー・チョキ・パー」が出せていたのに、いつの間にか両手の動きが異なってくると頭がついていけなくなりました。
 両手を挙げた時には「パー」を出すはずが、なぜか思いっきり「グー」を挙げている始末。
 これだけで脳の血流が良くなるそうですが、指示についていけない脳に「こりゃ、マズい!!」と思いました。

 健康になるためには、「肥満にならない(メタボ予防)」「筋力を低下させない(ロコモ予防)」「脳を活性化(認知症予防)」が必要で、筋力・筋量が注目されているそうです。
 メタボ・ロコモ・認知症予防が必要な中で、姿勢の悪さが脳の前頭葉を悪くするという話にドキっとしました!!辻先生から、前頭葉は「考える、コミュニケーションを図る、顔の表情、やる気やモチベーション、思考や判断」をする時に働いていると教えていただきましたが、パソコンや携帯電話を使う際に姿勢で前のめりになることが前頭葉には悪いそうです。さらに脳の活性化という点においても、ゲームや携帯電話の使用によって、コミュニケーション能力が低下することと前頭葉が動いていないことを知りました。

 辻先生から、サルコペニア(筋肉量の減少)はフレイルから始まると教えていただきました。フレイルを予防する3本柱は「栄養・身体活動・社会参加(余暇活動)」で、特に「余暇時間」をどう使うかが大切なのだそうです。筋トレのような身体活動を一人でしていても、「人とのつながり」を持たないとフレイルになるリスクは高まるそうです。
 コロナ禍で「人とのつながり」が薄れたと感じている人も多くいると思いますが、本学でも対面授業が増えてきました。大学構内でも笑う声をよく聴きます。笑うこともまた免疫力を高めるためには重要な要素だそうです。マスクを着用する生活は当面続きそうですが、笑いを大切にしていきたいですね。
 辻慎太郎先生のご講演の取材中に、何度かゲーム感覚で手や足、頭を使った動きをしましたが、間違う度に一緒に参加した仲間と笑いあいました。
 辻先生楽しいご講演をありがとうございました!!

取材:(地域連携推進委員)荒木

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