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2026.01.29
トピック
未来社会学科
出前授業

出前授業「災害時に皆で助かるために」<長田商業高等学校>

阪神・淡路大震災から30年が経った2025年。
今回、震災当時に被害が大きかった兵庫県神戸市長田区にある兵庫県立長田商業高校様から、「南海トラフ地震の心配もあり、高校生として地域を支える自覚を養いたい」との要請をいただき、12月23日に本学正井佐知講師による「災害時に皆で助かるために」という出前授業を行いました。
正井先生は、公益財団法人ひょうご震災記念21世紀研究機構 人と防災未来センター リサーチフェローであり、兵庫県学校防災アドバイザーや各市で防災委員を務めてこられました。2024年1月1日に起きた能登半島地震の際にも、2日には現地入りして支援活動を行われました。

震災のようないざという時、長田高校が避難所になる予定です。正井先生から能登半島地震で高校生が避難所の受付をした事例や避難所生活では生活空間に制限が生じたり、衛生状態が著しく悪化し健康問題を生じたりするという現実的な課題を聴くことができました。

そこで、「災害から1週間の間に、避難所ではどんな人がどのようなことに困るのか」について、各自で考えた後グループで意見を出し合い、いくつかの班に発表してもらいました。高齢者や障害のある方などの視点にたって困りごとが具体的にイメージされていました。


↑それぞれが意見を出し合う様子

後半は、避難所のスペースを体験するためにみんなで体育館へ移動しました。
まず車いすを使用する方が通れるような通路を確保するために、体育館中央に2m幅の通路を十字につくりました。正井先生から、高齢者や障害のある方が壁伝いに通れるように壁から2m幅の通路を確保するようにとアドバイスを受けました。
次に、発災直後に避難者が大量に押し寄せた場合一人ひとりの寝るスペースが1m×2m程度しか取れない可能性があること。荷物のスペースは1m×0.5m程度であるとのことで、そのスペースをつくりました。言葉で聴くだけではなく、実際に一人分のスペースに寝そべってみることで避難時の緊迫感が伝わってきます。区画ごとに〇町、△丁目などと名付けると生活環境も整いやすくなっていきますが、発災後はうまくいかないという現実も教えていただきました。


↑1人の就寝スペースを体験する様子


↑通路を作る様子

授業のまとめとして、正井先生から「避難所で自分は何ができるのか」を考えてみようと投げかけられました。生徒会長の生徒さんから、「避難所体験で実際に発災直後の状況を体験することができました。防災について今後も学んでいきたいです」という力強い御礼のことばをいただきました。災害が起きないことを願いつつ、いざという時には、今回の学びも生かして地域を支えていってくださいね!